[ NOSAKA DIARY のさか 日記 ]
NOSAKAclassic 作成工程を体験してきました!
2021年5月19日 -お知らせ
こんにちは♫
のさか金沢エムザ店でございます。
2021年初め、のさかオリジナルパンプスである
『NOSAKAclassic』のカラーオーダー会を開催しており、
沢山ご注文いただき、ありがとうございます(*^^*)
のさかの自社工場にて作成し、今頃はお客様の元へ続々と届いていると思います。
そして、私はオーダーしたいと思ったと同時に、
自社工場で作るのなら、自分もパンプスを作ってみたい!!
出来るところは自分でやってみたい!!と思い、
お願いしたところ、なんと! 快諾していただきました!!
今回は、靴の形にしていく工程を一緒にさせていただきました!!
※アッパー(革の縫製)はすでにしていただいております
最初の形はこちら
靴として履くまでの革の状態は、なんだか魚の開きみたいです。
ここから靴(パンプス)の形にしていきます。
まずは月型と呼ばれる芯を入れていきます。
靴の踵部分とつま先部分に入れる固い芯のことです。
まずは踵側からです。
アッパーの中を開けて、芯を入れる準備をします。
芯を固定させるため、専用の「のり」を入れていきます。
この作業がなかなか難しいのです!!
見ているだけだけだと、ササッと塗っているように見えたのですが、
いざ自分でやってみると、のりの適量や刷毛の動かし方など、
繊細な技術が必要で、まず1回では難し過ぎました…
そして、踵の芯を入れて…
また、のりを塗って…形を整えていく…
コツを教えていただきながら!!、ほぼ職人さんにしていただきながら!!ですが、
以上の作業だけでも1時間半以上掛かってしまいました…!!
この次は、機械で踵を整えます。
使用する機械は職人さんにお願いしております。
※一部、機械に触らせていただいてる(ボタンを押す)ところもあります!
セットして…
ガシャン!!と踵の形を形成します。
形が整ったら、次はつま先にも芯を入れていきます。
踵と同様にのりを塗って、芯を入れる…。
先程の踵で慣れたかなと思いきや、これも大変でした…
綺麗に、そして素早くしないとのりが接着しなくなってしまったり、
つま先の革とインナーどうしを合わせるのも、シワがよりそうになったり、
私は終始、てんやわんやしておりました(^ ^;)
職人さんは私の靴(茶色)を見ながら、もう一足(ネイビー)仕上げながら、
教えていただいておりました。
手際の良さにずっと見とれていたくらいです。
そしてつま先に芯を入れたところで、別の機械が登場です。
ここで木型(※)と一緒に、つま先の形を整えていきます。
※木型は最初靴を作成するときに、すでに準備していただきました。
機械に合わせて…
ガション!!
木型に沿うようにつま先も整いました。
機械で整えると言っても、1足(片足)に対して、機械の1つ1つが細かく動いており、
そして、その細かい動きを調整するのは職人さんの技術で合わせています。
一瞬のために、かなり細かく設定しているのを間近で拝見させていただきました。
職人さんの緊張感が伝わって来たのを覚えています…!!
ここまでは形を整えてきました。
そして、革を底材と合わせるために、踵に釘を打ちます。
その前に、木型と踵を釘で固定します。
打つ前に踵の形を整えて…
完成形を思い浮かべながら引っ張り、木型に固定。
そして、機械にセット
こちらもガション!!と…
そうして踵の革が木型と固定されます(*^^)v
今回、ここまで仕上げました!!
開きの状態から、パンプスの形になってきましたよ♪
完成が楽しみになってきました!!!
…が、本日はここまでになります。
ほぼ形ができてきて、あともう一歩なのですが、
のりの乾燥や、木型に入れて形を整えるなど
時間を要するものもあり、1日で靴を仕上げるのは難しいです。
この靴の形成だけでも、なかなかに大変でした。
主に、のりをキレイに塗るところが1番印象にも残っています。
丁寧に仕上げる集中力や、繊細な作業など
初めてでもありましたが、たった数時間でへとへとでした…
次回、最後の仕上げまでをお伝えしたいと思います。
また見てくださいませ♫