[ NOSAKA DIARY のさか 日記 ]
ドイツ整形外科靴マイスターによる足型診断
2024年11月26日 -お知らせ
こんにちは。
のさかフラッグシップショップです!
すっかり寒くなり、そろそろ冬の訪れを感じる季節になりました。
雪が本格的に降りだす前の季節は、足のトラブルの相談も多くなるような気がします。
先月から今月にかけて、外反母趾や腰痛・膝痛その他様々な足トラブルに対しての靴の相談がとても多くなりました。
できる限り様々なお悩みにお答えし、靴のアドバイスをさせていただいていますが、外反母趾やリウマチによる重度の変形・糖尿病による足指の切断や潰瘍など、重い症状が見られる方の対応がとても難しい時があります。
そういった重度のトラブルをお持ちの場合、ドイツの整形外科靴マイスターによる足の診断をお勧めしています。
▽ドイツ整形外科靴マイスターとは?
高度な靴作りの技術に加え、整形外科的な知識と豊富な経験を持ち合わせた整形外科靴職人に与えられるドイツの国家資格です。日本では、義肢装具士が頭から足の先まで、体全体の装具製作を行います。医療の先進国であるドイツでは膝から下、主に足を専門に診るのが整形外科靴マイスターであり、ドイツではマイスターのみが医師の処方に基づいた医療靴製作が許されています。
マイスターになるためには、まず靴工房で修行を重ねながら専門学校に通い、卒業後、国家資格試験を受け整形外科靴職人(ゲゼレ)になります。その後実績を積みマイスター養成校を卒業後、マイスターの国家試験に合格してようやく整形外科靴マイスターになれます。ここまでおおよそ10年ほどの期間が要するそうです。
のさかでは20年以上前から繋がりのある整形外科靴マイスターのカーステン・リーヒェさん。
健康靴作りも手掛ける整形靴作り30年以上のベテランマイスターです。日本の整形外科靴技術を教える専門学校で講師も務めていらっしゃったそうです。
金沢店とフラッグシップショップの2店では、「マイスター相談会」を開催しており、マイスターに足の診断をしていただき、靴や足の相談ができる日があります(予約制)。毎回様々なご相談にマイスターがお答えしている姿を見ますが、その都度日常生活に大きな支障が出る足のトラブルをお持ちの方にとって、どれだけ歩きやすい靴が生きる糧になるかという事を痛感します。
こちらは、先日開催されたマイスター相談会の様子です。
先天的な膝蓋骨脱臼による関節のぐらつきがあり、なかなか歩ける靴がなくお悩みのお客様のご相談です。
膝だけではなく、全身の体のバランスや負担を考慮した靴選びやインソールのご提案をしています。ハイカット丈のブーツに、オーダーインソールを作成することになりました。
フルオーダーインソール作成のため、型を取っている様子です。
およそ2~3週間程で、インソールが仕上がります。
フルオーダーインソール見本
お客様の症状に合わせた、様々なタイプのインソールの作成を行っています。
先日のケースでは、トレーニングジムに履く用、普段の靴に入れる用と履き分けて2枚作られる方もいらっしゃいました。
どのような場面に必要になる靴に入れるインソールであるかをしっかりとヒヤリングした上で、作成を行います。
仕事で履く靴、ランニング、お子様の扁平足の改善や、これから歩くリハビリを行うための靴用など、お客様によって目的は様々です。
この日の相談会では、糖尿病・リウマチ・外反母趾・偏平足・脚長差など様々なトラブルをお持ちの方でご予約がいっぱいになりました。
的確な診断とアドバイスをしているところを見ていると私達もとても勉強になります。
作製した靴とインソールを試着し、歩行チェックを行っているところです。
履き心地のチェックを行い、微調整をして合わせます。
歩く路面に傾斜があったり、階段の昇り降りなど、いろんな場面を想定して靴を合わせるのはとても難しいことです。そのため、一度でぴったりと合わせるのが難しいこともあります。靴をお渡しした後の微調整やメンテナンスなども行っているので、履き心地に不安がある際は、安心してご相談下さい。
冬場はマイスター相談会は一旦お休みになり、次回の開催は、来年の3月になります。
〇2026年3月のマイスター相談会開催日程
金沢店 3月29日(土) TEL:076-231-0110
フラッグシップショップ 3月30日(日) TEL:0761-46-6627
ご予約はTELにて承っておりますので、ご希望の店舗にお問い合わせください。
3月以降の日程はのさかのホームページでご確認頂けます。
日本では、ドイツの整形外科靴マイスターに足の相談ができる機会は少ないので、少しでも多くの方にこのような相談会がある事を知って頂きたいです。
ご予約に限らず、気になられた方は店舗のスタッフにご相談いただいても良いので、ご相談お待ちしております。
それではまた!
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