[ (2)防水スプレーの正しい使い方 ]

どんな防水スプレーを使えばいいの?

革靴を履くときに気になるのがお天気。日頃から防水をしておけばとっさの雨にも安心です。「でも、どんな防水スプレーを使えばいいの?」と疑問をお持ちの方も多いはず。そこで防水スプレーの正しい選び方、使い方をご紹介します。

防水スプレーの種類

防水スプレーにはシリコン系とフッ素系のものがあり、
使用する製品によってその特徴が変わってきます。

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< シリコン系 >

水が通らないように表面に皮膜を作り、繊維の隙間を埋めるタイプ。傘の防水加工に使われることが多いです。

表面をコーティングした状態なので水をしっかり防ぎます。即効性があり、吹きかけてすぐに防水効果を発揮します。
× 油がにじみやすく、持続性が低い。コーティングによって表面の通気性が失われるため革が劣化する恐れがあります。
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< フッ素系 >

水より細かい分子が繊維一本一本にフッ素樹脂を浸透させるタイプ。天然皮革の革製品にお使いいただけます。生地やナイロンに使えるオールマイティーなものが多いです。

※ エナメル・爬虫類には使えません

細かい分子が繊維の隙間から通過するため通気性が良く、汚れや湿気も防ぎます。
× 即効性が低く、時間をかけて浸透させることによって効果を発揮します。

ここがPOINT!
靴のお手入れにはフッ素系の防水スプレーがおすすめです!!

※以上は革に使った場合のメリット、デメリットです。

防水スプレーの効果的な使い方

防水スプレーを新品のうちに使用することで、汚れをはじき色の持ちも良くなります。履き込んだ後に使用する場合は埃などをブラシで落としてから吹きかけます。また、靴クリームなどでお手入れをしてから最後の仕上げにかけると効果的です。

※革に膜を作る靴クリームの場合は、古い靴クリームを汚れ落としで落としてから、防水スプレーを革に浸透させます。その後に靴クリームを塗るなどのお手入れを始めます。

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<使い方のコツ>

靴から30cmほど離して全体にまんべんなく2,3秒スプレーします。これを2回繰り返します。

※インソールに防水スプレーがかからないように注意してください。サンダルはインソールに新聞紙や布などで防水スプレーがかからないようにします。

基本は一週間に一回、一雨に一回ですが、履く状況によってコントロールしてください。雨に濡れてしまったときは、表面が乾いてからスプレーします。回数を重ねるごとに革にしっかり浸透し、防水効果が高まります。


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