[ (12)インソール(中敷き)の役割 ]
インソールを靴に入れる目的は大きく分けて3つあります。
1. 足裏にかかる圧力を分散させること
マメやタコ、魚の目などでお悩みの場合、その多くは足裏の一部に圧力が集中することにより発生します。症状によっては、負荷がかからないよう工夫するなど、個人に合わせて微調整を行います。
2. 足の歪みを整えること
外反母趾や開張足など、足の骨格が変形してしまっている方に矯正の目的で使用する場合があります。また、膝関節痛や腰痛、肩こりなどの痛みの軽減、O脚やX脚の体のゆがみを整える目的もあります。インソールが足裏を支える杖の役割となっているのです。
3. スポーツシューズの運動効率を上げること
跳躍力やスピードを上げるには反発力の高いものを、足への衝撃を吸収するには柔らかいものを、などスポーツのパフォーマンスをサポートする役割もあります。競技によってどのようなインソールが合うかはさまざまです。
ここがPOINT!
3つの効果が期待できるインソールですが、足の特徴や目的に合った使用法でなければ、かえってマイナスに作用することもあります。足の歪みを正したいのに、ただ柔らかいインソールを使用しても意味がないですよね。目的は何か、足の特徴や状態に合っているか、靴との相性はどうかなど、しっかりと判断することが必要です。