[ tamaki たまき ]
木の履物 tamaki(たまき)
和装の着物や浴衣はもちろん、普段のお洋服にも合わせやすい新しいスタイルの下駄が「tamaki(たまき)」です。開発から製造までをのさかが携わっているオリジナルブランドです。自然の恵みと手仕事が生み出す心地よいフィット感を肌で体感してみて下さい。
tamakiは靴を作る考え方で
作られた下駄です
tamakiは従来の下駄の製法にこだわらず、現代の靴の製法を取り入れて作られています。下駄は通常、左右の区別がなく足を乗せる木台は平らに作られていますが、tamakiの下駄は靴と同じように左右別々の木型を使って立体的に作られています。独自に開発された木台の形状も足に合わせて立体的に設計されており、硬いのに足あたりは心地よく自然と足が納まります。足裏が触れる面は足に沿い、靴のように足運びが良いため一般的な下駄に比べて長時間履いても疲れにくいです。
木型は靴を作るための原型となる重要な道具です。
NOSAKAオリジナル木型を採用しています。
サイズ展開が豊富です
靴の製法で作られているtamakiのサイズは1cm刻みで22cmから27cmまで展開され、細かなフィッティングにも対応しております。
人の手が作り出す履物
tamakiは木台の加工・鼻緒の縫製・サンダルのアッパー(甲の部分)の製甲・組立てなど、それぞれの工程であらゆる人の手を通して作られています。手作業が多いため厳密には全く同じものは二つとありません。足を入れて履く前に手で木台に触れてみてください。手仕事が生み出す温もりと作り手の想いが伝わってくるはずです。
のさかが作る下駄
tamakiの製造にはのさかも加わっています。例えば最終工程の組み立て作業。この作業は熟練の靴職人監修の元、一足一足丁寧に作られています。のさかが組立てをすることで、お好きな鼻緒を選んで足に合わせてオーダーできる下駄工房(オーダーメイド)が可能となりました。
のさかが開発したtamakiの木台の機能
tamakiの履き心地や機能性を決めるのは木台であると言っても過言ではありません。そのくらい重要なパーツである木台には、ウォーキングシューズ開発や、靴のフィッティングを長年手掛けるのさかの知恵と工夫が詰まっています。
① オリジナルのローリングソール
足運びがスムーズなのさかオリジナルのローリングソールはtamakiの特徴の一つです。歩くときは楽に次の一歩を踏み出すことができ、立っているときはしっかり踏ん張れる安定感があります。
ローリングソールの形状は試行錯誤を
繰り返しながら開発されました。
tamakiで姿勢を良くするための筋肉を鍛えよう!
ローリングソールの中心を意識して立つことで膝・腰・肩のラインが地面から一直線に結ばれ、体幹軸が正しい位置になるよう設計されています。この状態を保つことにより、良い姿勢を保つための筋肉をバランスよく鍛えることができます。tamakiを履くと身体のアライメントが整ってくるのが実感できるはずです。
姿勢が崩れやすい現代人
現代人は運動不足や生活習慣などにより姿勢を良く保つための筋肉が低下し、体幹軸がやや後方になっている人が多いと言われています。姿勢が悪くなると体のバランスが崩れ、肩こりや腰痛、冷え症や便秘などを引き起こす原因にもなります。また、悪い姿勢のため骨盤に歪みが出て、それがO脚の原因になっている場合もあるようです。正しい姿勢であるためには姿勢を良く保つための筋肉を鍛え、歩くときには足指をしっかり使うことが大切です。
姿勢が良くなると見た目の印象も
美しく若々しく見えますよ。
② 理想的な体重移動「あおり歩行」を促します
あおり歩行は人間本来の正しい歩き方(体重移動)であり、最も負担が少ない理想的な歩き方です。これが崩れると様々なトラブルを引き起こす原因にもなりえます。tamakiは独自のローリングソールと木台の形状により、あおり歩行を自然に導くように作られています。
あおり歩行とは足が地面に着くとき踵のやや外側(小指側)に着いて、足裏の外側から小指の付け根、親指の付け根に向かってカーブを描きながら体重移動して親指、人差し指、中指を使って蹴り出す歩き方です。あおり歩行をすることで上体の筋肉もバランスよく使うことができます。
鼻緒の下駄は足に良い!
鼻緒の履物は指でしっかりと緒をつかんで歩くため、自然と足指を使うことができます。足指を使って歩くと足の機能が活性化され、外反母趾などの足トラブルの予防にも効果があります。
tamakiの下駄は指で挟む緒の内部にクッションが入っているので指の間の負担が軽く、鼻緒の履物が苦手な方も安心して履いていただけます。
足を活性化させる鼻緒の機能
1. 血行促進
鼻緒で歩くことで血のめぐりが活発になり、全身の血流循環が良くなります。
2. 浮き指の解消
自然と指を使って歩くことができるため、浮き指の予防・解消にもなります。指を使って歩くと体の重心が最適な位置に近づきます。しっかり踏ん張って歩く状態が保てると、浮き指の解消につながり、足のアンバランスからくる腰痛・肩こり・頭痛などの体の不調の改善にもつながることがあります。
※「浮き指」とは、立った状態で足指が地面に接地せず、歩行時にも足の指が浮いた状態になり、指の力を使って(踏ん張って)歩けない足のことです。自分でも気づいていない方が意外と多いですよ。
3. 外反母趾の対策
鼻緒により指が開き親指が正しい位置になることで、足指をしっかり使って歩くことができるため外反母趾の予防にもなります。
年齢を重ねるほど足指の力が大切です
年齢を重ねると筋力が衰えて転倒する危険が増しますが、普段から指を使って歩くことで足指にしっかり力が入り、いざというときに踏ん張れる力がついてきます。
木の「硬さ」が健康で丈夫な骨へ
近代では靴の機能がどんどん進化し、クッション性に優れたものが世の中に多く出回っています。クッション性の良いスニーカー等の靴ばかり履いていると、自分自身のクッションともいえる足裏の皮下脂肪が薄くなり、骨が丈夫に育たないと言われています。特に成長期のお子様は要注意です。骨を甘やかさず丈夫に保つには、ある程度の硬さが履物には必要です。
足裏の環境を変えることが大切です
人の足の骨は硬い履物を履くことにより、適度な刺激が足裏に伝わり、丈夫な骨が育まれると言われています。足の運動や足から受ける刺激は脳に密接に関わり、健康にも良いとされています。足裏に様々な環境を与えることは、脳を活性化させ健康維持につながります。現代のライフスタイルでは下駄だけを履くわけにはいきませんが、時には硬い履物で足裏の環境を変えることは非常に大切なことです。
ストレッチウォーカーとの併用がおすすめです!
のさかではクッション性と機能性に優れたストレッチウォーカーと木の硬さを活かしたtamakiを使い分けて併用することをおすすめしています。それぞれの機能に相乗効果が生まれ、より健康的な体作りをサポートいたします。
膝にも環境にも優しい木を使っています
tamakiの木台には環境にも優しい間引きした木を利用しています。また空気を多く含む軽くて柔らかい性質の木材を使用しているので、着地した時の床反力は一般的な下駄に比べて少なく、膝にも優しいという特徴があります。
洋服にも“合わせやすい”デザイン
tamakiの下駄は現代の生活にも取り入れやすいデザイン(柄)を選んで作られています。浴衣や着物はもちろん、普段のお洋服にも“合わせやすい”がtamakiの魅力です。特別な日に履く下駄ではなく、普段履きとしてお楽しみください。
EJECTとコラボしたサンダルタイプ
サンダルやクロッグタイプのアッパー(革の部分)はEJECTやPROPHECYを手掛けるポルトガルの靴メーカーとタイアップして作られています。革のカッティングやステッチングなどEJECTらしいこだわりが散りばめられています。
のさかがデザインした生地
のさかオリジナルの生地は地元の金沢美術工芸大学・染色専攻を卒業したクリエイターがデザインしました。
現代の生活にマッチした下駄
tamakiは和装に履く下駄とは作りが異なり、デザインもお洋服に合わせやすい現代の生活にマッチした下駄です。和装の下駄の場合は踵を少し出して履きますが、tamakiはサンダルのような感覚で履いていただけます。
tamaki下駄工房で自分だけの一足をオーダーしませんか?
下駄タイプでは、お好きな柄を選んで自分だけのオリジナル下駄をオーダーメイドすることができます。もちろん足に合わせたフィッティングも可能です。ご注文後にお作りいたしますので、お渡しまでにしばらくお時間をいただきますが楽しみにお待ちください。
※下駄タイプ限定です。
※NOSAKA全店で実施しております。
お取り扱いと修理につきまして
木は通常のご使用方法でも傷や欠けを生じる性質があるため大切にご使用ください。木台の傷や欠けなどの修理も承っております。お気軽にご購入の店舗までご相談ください。
tamakiブランドショップのご案内
tamaki 奈良店
奈良県奈良市小西町8-2
TEL 0742-20-3777 [ 地図 ]
営業時間 10:00~19:00 /火曜定休
※近鉄奈良駅から徒歩5分
※駐車場なし
下駄の癒し
「からん♪ころん♪」歩くたびに聞こえる心地よい音に心がワクワクしてきます。足裏から感じる木の温もりと下駄特有の音は、全身で心地よいと感じるはず。下駄は癒しの履物です。
開発者に聞く!なぜ下駄を作ろうと思ったんですか?
一つは日本古来の履物文化を現代のライフスタイルにマッチしたもので作りたいと思ったから。ストレッチウォーカーの一本下駄の発想もここから生まれたものかもしれません。二つめはとにかく下駄が好き!!小学生の時に先輩が下駄を履いていたのを見て「かっこいい!」と思い、すごく憧れました。三つめは、現代の履物はクッション性が良いものばかりだから。それで硬い履物を履く習慣をつけたいと思いました。それは骨を丈夫にする生活習慣を取り入れるということになります。下駄を履くと楽しい気持ちになることも作りたいと思った大切なきっかけです。(2012.7「ideal6号」より/野坂哲也)