北陸の冬は大変だ
あれはかれこれ10数年前。
私が北陸に初めてやってきた日は雪の日でした。
今ではあの時の雪がたいした雪ではないと思うのですが、雪のほとんど降らない京都からやってきた私には忘れられない思い出です。
雪だ~こんなにたくさんの雪初めて見た~。綺麗~!
という喜びは残念ながら始めだけのことでした。
宿にたどりつくまでに、なんと靴がみるみるうちに浸水!
こんなことになるなんて思ってもおらず。。。
北陸(金沢)では雪を溶かす為の融雪(地下水)が出されていて、雪がべちょべちょになるなんて知らなかったのです。
地下水は容赦なく噴射され、時々びっくりするくらいの高さで噴出しているではありませんか!
道路には水たまりができて、そこを車が勢いよく通ると雪水がバッシャーン!!と襲ってきます!
北陸といえば、雪が降って温泉があって、美味しいものが沢山あるいいところなんだろうな~。
という甘い考えのみで、雪が降ったらどうなるか、なんて深く考えもせず準備しなかった浅はかな自分を悔いました。
しかし悔いても時すでに遅し。
冷たくて、冷たくて、このままでは足がちぎれる!!
独りぼっちでこの状況、もう泣くしかありません。
べそをかきながら歩いているとシャッター商店街の中に靴屋さんを発見することができたのです!
ウインドウからずらりと並ぶ長靴が見えた時の「助かったぁ!」
というあの安堵感は今でも忘れられません。
暖かいお店に入れてもらいほっと一息。
さぁどれにしようかな♪ というのも束の間・・・・・
ずらりと並んでいるのははゴム長靴ばかり。。。
ピチピチの女子が履きたいようなデザインのものがありません。
しかし、そうとも言っていられない状況。
問題なのは次の日が大学の受験日だったこと。
同じくらいの年の子たちがたくさん集まる中、私はこのゴム長靴を履いていくしかないのか~!
美大を受験する子たちはきっとおしゃれな子ばかりだろうに。
恥ずかしいなあ。。
でももう足が限界だ。。
いろんな葛藤の末、私は真っ黒の長靴を一足購入!
こういう緊急事態では見た目もへったくれもない!
(あの時はシンプルisベストと思い黒をセレクトしたのが失敗でした。まさにあれはおじいちゃんの長靴です。)
次の日の受験会場では誰一人として黒い長靴は履いておらず。
どうして!?
あんなに足が冷たくて困ったのは私だけ?
みんな知っていたのね。。
しかし、もうここは開き直るしかありません!
試験中もゴム長靴が冷えて来て冷たくて、もってきていたカイロを長靴の中へ入れてしのぎました。
そんなことに気を取られている場合ではないぞ!!
と自分に克を入れ、気持ちの切り替えに成功し・・・・見事合格!!
あったらいいなが詰まったブーツとの出会い
あの時の長靴が幸運を運んでくれたのか??
その後、北陸で靴屋に就職することになったのも何の因果でしょう。
そして就職して数年後。
出会うことができたのがオランダのZOOアドベンチャーという防水ブーツ。
あの時このブーツがあったらなあ。
このブーツを履いて歩く雪の日はあの日ことを想い出します。
今ではZOOのおかげで融雪でべちょべちょになった道を濡れる心配もなく軽快に歩くことができるようになり、長靴みたいに足が冷えることもなくなりました。
形も色もおしゃれだから雪の日以外も普通に履いていられるので、急に雪や雨が降っても全く平気。
どっちというと雪の日が楽しいくらいになりました★
★しっかり防水 べちょべちょ雪にも対応できる
★足が冷たくならない
★おしゃれ
★雪が降らなくても普段に履けるデザイン(急に降ったりするから)
まさにあの時のこんなのあったらいいなあが全部詰まったブーツ!
実際に困った経験があると、その良さが良くわかるものですね。
靴を備えて、北陸を満喫
初めての北陸で学んだこと。
とっても単純ですが「雪が降る=綺麗」 だけじゃない。
綺麗な雪を楽しむためには「靴を備えるべし!」です。
景色や場所、時間、何事も心ゆくまで楽しむ為には、以外と靴は重要なファクター。
どこかに旅行を考えたり、引っ越しをしたり、自身の環境を変えるとき、まずは靴の準備をお忘れなく!